これからは一人一人の魂が重要になる
いつも有り難うございます。嶋立歩美です。
最近は、ニュースでとても大きな組織の不祥事が表沙汰になっていますね。
財務省しかり、相撲協会しかり…
これまでの「お上信仰」とでも言うような、上意下達型の構図が崩れ初めているのだということを教えてくれているかのようです。
相撲の行事中に、倒れた男性の人名救助をしようとしていた女性が「土俵から降りてください」と言われたニュース。
これについて、とあるコメンテーターが、
「たかだか100年か200年前に出来た相撲のルールを、伝統だと言って頑なに守っていることの方がおかしい」
と言っていたのが記憶に残りました。
確かにそうだなと思います。その視点は大事ですよね。
これまでは、大きな組織の力を信じていれば、何となく守られていたという時代がありました。
皆で一致団結して、
大切なものは一旦脇に置いておいてでも、
物質的なものを築いていこうということが最優先だった時代もありました。
政治の不正も沢山出て来ていますが、それはこれまでだったら暗黙のOKだったものが、単に今、露出してしまっているだけかも知れません。
つまり、時代が変わってしまった。
ごまかしのきかない時代になってきたのだと思います。
逆にこれからは、個人の「持っているもの」がとても大事になってきます。
しかも、スキルやキャリアや年齢などではなく、
もっともっとネイティブな、その人の素の部分がどうか、です。
魂の在り方が、どうか。
日本の伝統という話に戻るなら、本来ならもっと深いところまで語り尽くさなければいけませんよね。
3000年前はどうだったのか?
じゃあ、一万年前はどうだったのか?
相撲が女性の神様を喜ばせるためだという。
女性が土俵にあがると嫉妬すると言うけれど、
そもそも、嫉妬をするような神様に委ねるということはどういうことなのでしょうか。
その根元には必ず被害者と加害者という対立構造があります。
何が、本当の、本物なのか?
それを見分ける目が、これからの人には必要とされていると思います。
神様の歴史にしても、深く深く掘り下げていく必要があるのです。
歴史も、神話も、必ず歴史の勝者によって書き換えられていくからです。
大事なのは、能書きや看板ではなく、
一人一人の、感性です。
その思いが、どこからやって来ているのか?
アタマから来ているものなのか、
胸から来ているものなのか、
肚から沸き上がるものなのか。
アタマは、過去の情報しか認識出来ません。
胸は、ワクワクと言いますが、心はコロコロ変わって気まぐれです。
大切なのは、肚、なんです。
日本の身体的な修行や「道」は、全てここに通じます。
感性を、鋭くするのではなく、
深く、深く下ろしていく。
静かな淡い安らぎが、
これからはとても頼りになってくると思います。
(嶋立歩美)
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