殻を破っていけるかどうか
先日は武道の稽古があり、久しぶりに横田先生の直接指導を受けさせていただきました。
あ~そうそう……、やっぱりそう。
私は、こういう世界がやっぱり好きだな~と幸せが込み上げてきます。変態では無いですよ、決して。
人をどう攻撃しようかとか、相手からの攻撃をどう制しようかとか、そういう段階で留まってしまうのが武道だとしたら、私はこんなに武道を続けてはいなかったと思います。
それなのに何故私が武道を続けているかというと、それは「深みを見たいから」なのではないか、と最近思うようになりました。
人間というのは、色んな捉え方があります。
運動生理学的に見ると、どうか。
解剖学的に見るとどうなのか。
経絡をとらえると、どうなのか。
心理的に見ると、どうか。
そもそも人の意識とは、何か。
……そういう複雑な要素を持つのが人間で、それらの要素を一つ一つ体感として知っていくことによって、
人間という、「神さま」の深淵さを垣間見ていくことが出来るのです。
それにしても、横田先生はそれら全てをさらっと当たり前のように詳しく説明されるので、
いつも度肝を抜かされます(笑)
人は、一人一人が物凄いエネルギーを持っているし、すごいポテンシャルを持っている。
人は、すごい。本当に神さまだ。
それを、手と手が触れた瞬間に感じることが出来る、ということが、私にとっては武道を続ける醍醐味になっています。
本来の人間は、本当に無限のエネルギーを持っていて。
それを封じ込めているのもやはり、人間の意識です。
ですが、それがこれからストレートに出てくる時代になってくるのではないかと思います。
いつもいつも言われることですが、
思っているのではなくて、思わされている。
自分の考え方なんて、ない。
武道では、自分の考え方を持てば持つほどうまくいかないようになっているので、「なるほど~!」と体感できます。
「あ、そーか。
自分の考え方なんて無いんだな」
そう素直に思えるか、どうか。
自力で頑張りたい、
誉められたい賞賛されたい、
何とか売れたい、一旗揚げたい、
そう思う、その殻を破れるかどうか。
抵抗もあるかも知れませんが、本当にそこに尽きるんだな~と思います。
私も、ほんとに殻だらけです(笑)。何回脱皮しないといけないのやら。
ですがそうやって脱皮していくのもまた、人生の楽しみ、醍醐味ですよね、きっと。
(嶋立歩美)
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