イヤや、は素直に従ってもいい

いつも有り難うございます。嶋立歩美です。

昨日、幼稚園から帰ってきた娘が

「◯◯ちゃんはイヤなやつやねん」

と言い出した。
なぜ、と聞くと、どうやら娘が昼ごはんの時に友達からフルーツをもらった。
なのに、他の友達がそのフルーツを横取りして食べてしまったのだそう。

で、
「あの子のことはキライになろうと思う」

と言っていた。
なんかほほえましいのですが、本人にとっては重大なことなんでしょうね。

私は、娘に「キライになっちゃダメよ」なんて言いません。

人間、大人だって、そういうことはある。

イヤや、キライや、という思いは、
醜いことや浅ましいことではありません。

肉体を持った人間の、とてもナチュラルな生理反応。
「自分の求めてることとズレている」
という、シンプルな免疫反応です。


私だって、イヤだなと思うことはやりたくないですし、イヤだなと思う人とは極力関わりたくない。

そして、イヤなことをイヤイヤやって、良かったことはまずありません。


イヤや、は、とても大切なセンサーです。


ところで、日本の今の仏教はとても学問的、思考的になっていて、
釈迦が生きていた時とは本質が大きくかけ離れています。


感情というものに対しても、「それは雑念だ、悪いものだ」というイメージが強くあり、
それが今の日本人の気質に「無意識に」入り込んでいます。


でも、
「感情をなくして、イヤや、苦しいと不平不満を言わないことが素晴らしい。」

という考え方は、
上に立つ人間が、小作農を頑張らせる時に使う常套句ですよね。

「ほら、黙って頑張っていれば
いつかいいことあるよ」


と。

いいことがあるのは、それを搾取する人だけです。


私たちは、気づかないうちに、
人が意図的に作った「システム」にどっぷりと一体化してしまいます。

子供は、限りなくプレーン。


素直に「イヤや」と言っちゃいます。


そこで、「あの子のことをキライになっちゃダメよ」と感情を封じると、
娘はその子のことを余計にキライになるでしょう。


次の日には、そんなこともサッパリ忘れて、
いつものように仲良く遊んでるんです。


サッパリ、すぐに離れる。
いつまでも、引きずらない。

ちょうど良い間合いを作る、というのが感情と付き合うコツです。


感性は活かして、ゆがめす、
豊かにしていけると良いですね。


(嶋立歩美)


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