過去に縛られて不安が生まれる

いつも有り難うございます。嶋立歩美です。

今、娘に虫歯が出来てまして。
歯医者さんに通ってます。

これが、結構大変なんです。



娘は、最初は歯医者も特に何の抵抗もなく行ってくれていたのですが、
ある日の治療が、ちょっと痛かったらしくて、
それ以来治療を受けるのをめちゃくちゃ嫌がり始めたんです。


すこし口を触るくらいなら大丈夫でも、
ウィーンと音が出る機械は全くダメ。
音が怖いそうで。

治療台に座ると、わめくわ、暴れるわでどうしようもない状態になります。

そうなると、なだめても、説得しても、おどかしても、もう全くダメ。

何もすることなく、「今日は止めときましょうか…」と先生に諦められ、
申し訳ない気持ちで帰るということもありました。


試しに、パパに連れていってもらってもやっぱりアウトです。


どうしたものか…
娘の虫歯は、ちょくちょく痛みが起こるほど進んでいるのに。


すると、パパと娘は歯医者に行ったその足で近くのホームセンターに行って来ました。


何買ってきたの?と様子を見ていると、
パパは買ってきた色んな材料を使って、「手作り歯医者さん道具」を作ってくれました。

ギュイーンと歯をほじったり、ホースで水を吸ったりする、娘の苦手なヤツらを、結構リアルに仕上げてくれました。

すると、娘は超ご機嫌で「歯医者さんごっこしよう~♪」とパパと一緒に歯医者さんごっこを始めました。


ちょっと~、怖かったんじゃないの?




娘も少しずつ大きくなってきて、
物事を記憶したり、空想したりする力がついてきました。

自分でストーリーを作って遊んだり。
嘘をついたり。
先のことを考えて不安になったり。

これも成長の証です。



これまでの経験の中で
「あれは痛かった」という記憶のストックを引っ張りだして
「怖い」という不安を作ります。


いわゆる、予期不安ですね。


もっと小さい時は「今、しかない世界」で生きてきた娘が、

これからは
「未来と過去に縛られるステージ」へと進んでいくことになるんでしょう。

何だか、人類の歴史を圧縮して見ているようで、興味深いですね。


私たち大人もまた、
過去に縛られることによって
「今」を新鮮に感じられなくなってしまいます。

いつも、過去の情報をビデオテープのように繰り返し再生する。


過去の伝統にこだわりすぎて、
土俵の上で人の命を救おうとしている女性に「土俵から降りろ」と言う。


とても残念な行為ですが、
同時に「自分も同じ状態になってはいないか」と振り返ります。


今、今、今……

今はたえず変化します。

今、そのものを感じることが
大事なものを見失わない要だと思います。


さて、娘はどうなったか?


実は先日、歯医者さんごっこの甲斐もあり(笑)


あとは、とにかく準備して気持ち作りをして、
めちゃくちゃ励まして、

何とか治療出来ました!


治療終わった時の、ドヤ顔といったら(笑)


「思ったより、痛くなかったでしょ?」と聞くと笑って頷いていました。


案ずるより産むが易し、ですね。

(嶋立歩美)

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